【イラストレーターの仕事】
イラストレーターとは、雑誌・ポスター・Webサイトなどに掲載するイラストを描く仕事です。1人で複数の媒体を担当することが多いため、ベースとなる描写力はもちろんですが、流行をキャッチできる敏感なアンテナ、媒体やコーナーに応じて描き分けができるセンス、編集者と円滑に仕事が進められるコミュニケーション能力が必要です。最近ではデジタル技術の発達にともない、商用媒体のイラストの関してはIllustratorなどの専門ソフトを用いて描く場合がほとんどです。
【イラストレーターのやりがい・大変さ】
当たり前のことですが、イラストを描くことが好きでないと務まらない仕事であり、“描き続けたい”というモチベーションを保ち続けることが求められます。イラストレーターの仕事は、あくまでも「注文された物を描いて報酬を得る」という行為ですから、“これで完璧”と思って提出した作品も、すんなりOKが出ることはまずありません。時には、あまりにもボツが続いてしまい、やる気を失いかけることもあるでしょう。それでも投げ出さずに、期間内までに最良の作品を搾り出せるかどうかがイラストレーターとしての正念場です。理想と現実のギャップに苦しむこともあるでしょうが、その瞬間こそがクリエーターとして成長している瞬間であり、そうして生み出した作品が世の中に流通することは大きな喜びとなるはずです。
【イラストレーターになるには?】
美術系の大学や専門学校で基本技術を学び、デザイン事務所や制作会社に勤務して経験を積むのが一般的ですが、在学中から仕事を始め、卒業後すぐにフリーとして活動する人も多いようです。具体的には、出版社にイラストを持ち込んで編集者から仕事をもらったり、インターネットで公開している作品が評価されて仕事が舞い込んだりというパターンです。また、いわゆるコミケなどの同人即売会で人脈を作ったり、コンテストで入賞するのも大きな一歩になるでしょう。
【イラストレーターに向いている人は?】
・エンターテイメント全般に興味がある
・パソコンの操作にはある程度自信がある
・人の話すことをじっくり聞き、理解することができる